今日でカズマが旅立って半年。カズマが会いに来てくれました。

日記

2020.4.11

今日で一馬が旅立って半年が経ちました。
早いようで、会えない時間を考えるとまだ半年しか経っていないんだなと感じています。

カズマが会いに来てくれました。

毎朝(ほぼ)の日課になっている散歩に今朝も6時頃家を出て歩きました。
いつものコースは家の近くのお地蔵様にお供えして、神社を2箇所伺い日々の感謝を伝え、帰ってくるという40分くらいのコースです。
しかし、この日はまだまだ歩きたい気持ちになり、初めて遠回りをして行ったことのない道を行きました。

すると、まっすぐな道の遠くから白い塊がこちらに向かってきました。大きなグレートピレニーズです。飼い主さんは見当たりません。まっすぐ自分のところに走ってきてしっぽをふって目の前でお座りしました。座った姿はちょうどカズマと同じくらいの背丈です。

自然と泣けてきました。はじめなんで泣けるんだろうと分かりませんでしたが、一馬が犬の姿を借りて会いに来てくれたように感じたのかなと徐々に実感しました。

私が小学生低学年の頃にグレートピレニーズを飼っていたことがありました。名前をマリーと言います。マリーはその犬と同じように大きく、良く上に乗って遊んでいました。そのことを思い出し、じゃれ合って遊びました。めちゃくちゃ可愛かったです。

ひとしきりじゃれて遊んでいても飼い主さんが現れません。
首輪をしているし近くのペットだと思い、一緒に飼い主さんを探そうと思いました。
「一緒に行く?」と犬が来た方向を指さしますが、その犬は動きません。
しばらく見つめ合いましたが、逆の方向へ走って去って行っちゃいました。

パパの思い出のマリーとそっくりのワンちゃんの体を借りてカズマが会いに来てくれたんだと思います。
久しぶりに触れ合えて、遊べて嬉しかったよ。また会いにきてね。

半年経って思うこと

カズマと家で最期の10日間を目一杯生きたことが私達家族の誇りです。
息子を看取るという絶望的な状況を成功体験として捉えることができているのも、目一杯生き切るために自宅に帰ってこれたことが最大の要因だと感じています。
そして、今毎日を目一杯生きることができているのもその成功体験のおかげだと思います。

いつ死んでも後悔の無いように、好きなこと・したいことに一生懸命に生きていこうと家族で決意しています。
命は限りがあり、最期の時は必ず来ます。

もしも選べるなら最期はカズマと一緒のがんが良いな。こんな風に思うのもカズマの最期が理想的な最期だと感じているからだと思います。
もう根治が望めなくなったら治療をやめて家に帰ってきたい。
家でのんびり焚き火とかしながらゆっくり過ごして、友達を呼んでお酒飲んで、大好きなキャンプに行って、一馬みたいにちゃんと家族や友人に愛と感謝を伝えて、そして家族に見守られて旅立ちたいな。

そして向こうではカズマをぎゅーっと抱きしめて、たくさんたくさん一緒に遊ぶんだ。

2020.4.11 カズマお地蔵様

おわりに

私はカズマの写真や動画を見ることに抵抗なく、ユリナと一緒に動画を見ることが多々あります。
でも、妻はカズマの写真や動画を見ると辛いようで、自ら見ることはしていません。

この間、私とユリナでカズマの動画を見ていたら、珍しく一緒に入ってきました。
「やっぱりかわいいね」と笑いながらしばらく一緒に見て、その後こたつに潜り込んでなかなか出てきませんでした。

まだたったの半年。
少しずつ少しずつ。
忘れるのではなく、乗り越えるのでもなく、一緒に生きていけたらいいな。

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