死と生を考える 第8回
このシリーズでは4歳で旅立った息子が教えてくれたこと、死生観や人生観について考え、発信していきます。
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第8回の今回は「人はいつ死ぬのか」について考えます。
前回の記事はこちら
人間は二度死ぬ
一度目は病気や事故で心臓が止まり体が朽ちた時、 二度目は人々の記憶から消えた時。
他の生物は1回だけ死ぬ。
心臓が止まる時、それは役割がなくなった時。
鮭は産卵と共に死ぬ。死ぬことも川を豊かにするという役割になっている。
繁殖行動が終わったらスイッチを切るかの如く死ぬ生物はたくさんいる。
役割がなくなると死が近づく
役割がなくなったら死ぬっていうのが生物の普通。
人間も生物だから、役割がなくなったら死が近づくのだと思う。
女性より男性の方が、世界中に見て寿命短いのは、女性の方が孫の育児や家事などの役割がずっとあるからじゃないかっていう説もある。
作業療法士として患者さんと関わる中でリハビリの目標を立てる際に「役割」に着目して立てる。
例えば、退院して帰ってきて、お家での生活が始まり、 トイレも行ける、ご飯も食べられる、自分で着替えられる、お風呂も入れる、それでOKって、人間はそれでOKじゃない。
家庭の中でも、ご飯食べ終わった後の皿洗いは担当するなど、障害が残っているとしても。そういう役割っていうところを目標にしないと、やっぱり人生、うまくいかないと思う。
あなたの好きなことはだれかの役に立っている
人は好きなことやって生きていくしかない。
その好きなことの中に、社会や家族の役に立つことに繋がっていることを意識できると良いと思う。
人は元々役に立ちたくて生まれてくる。だからきっとその好きなことはだれかの役に立っている。立たせることができる。
死んだ後も人の役に立てる
人間は二度死ぬ。
人間は死んでからも役に立てる。
家族や社会に残せるものがある。
一馬くんのおかげで、
「家で亡くなるってやっぱりいいことだなって思った」
「 日々のありがたさがわかった」
「今生きているこの人生は当たり前じゃないんだなっていうのを教えてもらった」
そういってもらえるときが一番嬉しい。一馬が誰かの役に立っているって思えるときは本当に心底嬉しい。
一馬もまだ生きてるなと実感する。
好きなことやって誰かの役に立って生きていこうと思う。
参考図書
↑一馬がお役に立てている本です。読んでください!
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