2019.10.27 日記
カズマの目撃情報
「カズマに会ったよ」といくつかご報告いただきました。
旅立った直後
インスタグラムのコメントでご報告いただきました。
10月11日1:55ごろ、ドアを2回ノックしてドアに気配を感じたそうです。その後ブログを読んであれはカズマ君がウルトラマンごっこしに来てくれたんだと思ったとのことでした。ずっと思ってくださっていた「カズマとウルトラマンごっこしたい」という気持ちにカズマが答えたんだと思います。
妻のお友達の夢の中へ
妻の友達Tくんのお話。Tくんがカズマのお通夜に参列して家に帰った後、疲れていないはずなのに非常に眠くなり寝ていた所、夢にカズマが出てきてTくんに向かって光線を射った後、「おじちゃんにこれあげる」と言ってウルトラマンを手渡してきたとのこと。その後Tくんは汗びっしょりで飛び起き、夢と思えないほど鮮明に覚えていたそうです。Tくんはそのウルトラマンが誰なのかわからなかったので、かずまが持っているウルトラマンのソフビの写真を送ったところ、ゾフィーであることが判明。ゾフィーはウルトラマンの中でも最強に強いビームを出すウルトラマン。きっとカズマはTくんの息子さんが今度手術を控えてるのでお守り代わりに渡したかったのでしょう。後でTくんにそのゾフィーのソフビを渡す約束をしました。
入院していた東京の病院のプレイルームで
カズマが入院していた時一緒だったMくんのママからのお話。Mくんが治療の為入院していると他の病棟ママから「さっきカズマくんがプレイルームに来てたけど、カズマくん元気だよね?」と言われたとのこと。そのママは霊感がある方だそうです。Mくんがプレイルームにいる時も「今カズマの声しなかった?」と言ったそうです。カズマは病院のプレイルームが大好きだったので、体が自由になって遊びに行ったんだと思います。
妻のお友達のおうちに
妻の友達Aちゃんからの報告です。告別式の後、夜中に1歳の息子さんが珍しく起き、ウォークインクローゼットの方を指差して笑ったり、歌ったり、枕元のおもちゃを順番に差し出したり、1時間以上にわたってやっていたとのことです。式の時に「息子と遊んでもらえなかったのが心残り」とカズマに伝えたから寄ってくれたのかもと思ったそうです。その後、Aちゃんは引き止めると道に迷っちゃうからと水沢観音のお地蔵様にカズマが道に迷わないようにとお参りしてきてくれたとのことでした。カズマは小さいお友達も好きだったので期待に答えて遊びに行ったんだと思います。
自宅でも
私も葬儀までの数日、家のあちこちで不思議な物音を聞いていました。そのたびにカズマが遊んでるのかなと考え、「もし目の前にカズマが現れたら驚くことなく抱きしめられるかな。やっぱり驚いて腰が抜けるかな。大声上げちゃうかな。」とか考えていました。
活発で好奇心旺盛で人見知りしないカズマなので今まで動けなかった分色んな所へ遊びに行っているのかなと思います。
他にもカズマに会ったよという方はコメント欄やインスタで教えてくださいね。どんな感じだったか聴きたいです。
カズマはカズマ、ユリナはユリナ
カズマとユリナ
「ユリナちゃんはお兄ちゃんにそっくりだね」これまで何度も言われてきました。私もそっくりだと思います。顔だけでなく言動もそっくりです。変顔なども同じタイミングでするし、同じ顔をします。
カズマとユリナは誕生日が一緒なので「年違いの双子」とおっしゃる方がいました。本当にそうだと思います。
気づかずに名前にも同じ意味にとれる漢字を使っていたことも運命のように感じます。(詳しくはこちら)
昨夜、川の字で寝ている時に、私がぼそっと「ユリナの中にカズマがいると思っちゃう」と言いました。妻は「それはちがうでしょ。ユリナはユリナだよ。」と。
そうです。ユリナはユリナ。カズマじゃない。ユリナにカズマを求めるのは違う。
でも、カズマが旅立ってから、ユリナはさらにカズマに似ました。
「大好きだよ」って愛を伝えるようになった。
「ありがとう」って感謝を伝えるようになった。
「ごめんなさい」って謝れるようになった。
パパのことを前よりずっと好きになってくれた。
カズマが乗り移ったのかと思うほどに。
試しに「カズマ」って呼びかけてみたこともあります。反応はしませんでした。
今まで謝ったり、お礼を言ったり、好きって言ったりできなかったユリナが急成長できたのは、カズマがユリナに置き土産を残していってくれたんだなと思います。
産婦人科医 川鰭市郎 医師の言葉
妻は続けてこう言いました。「ちゃんとカズマを向こうの世界に送り返してあげないとこっちに戻ってこれないよ。ユリナにカズマをくっつけておいちゃだめでしょ。」と。
ハイリスク出産に30年向き合い続けてきた産科医の川鰭市郎先生は子どもを亡くしたお母さんに「ちゃんと向こうの世界に送り返してあげれば帰ってくる」と言っています。
カズマがちゃんと向こうの世界に行けるようにいつまでもユリナにカズマの幻影を追い求めちゃだめだなと思いました。
これからもユリナはユリナとして大切にしたい。一緒に成長したいと思っています。
今日のユリナ
カズマの闘病を支えてきて、カズマの希望、カズマのしたいこと、カズマの望むことに真摯に向き合ってきました。これからはユリナにも同様にユリナの希望、したいこと、望みに向き合おうと思います。
子どもが何かをしようとしていること対して注意する、ダメというとき、何を根拠に言っているかを考えると、意外と根拠がなかったり、ただの固定概念だったり、単に親や大人が面倒だからという理由でダメと言っていることがあることをカズマとの関わりで学びました。
根拠がない、根拠に自信がない、本人ではなく親のデメリットでダメというとき、単純に注意する、叱ることしかできず、子どもはなんでダメなのか理解できないため、同じことを繰り返すし、ユリナの場合は芯が強く、決して折れないので泣きわめきながらやり通します。
なので、基本それらは注意せずに本人の望むがままさせることにしました。
上の画像は、歯磨き済ませてもう寝るよって時に、寝室へ向かう途中の廊下からキッチンを見てチュッパチャップスが目に入り「食べたい」と。「明日食べれば?」と一応一回は聞いてみましたが「食べたい」となりました。
そこで、「食べてもいいけどまた歯磨きするんだよ?」と言うと「わかった」と。15分ほど舐めて満足してちゃんと歯磨きして寝ました。
以前なら、「夜に甘いもの食べちゃダメ、太るよ」とか「歯磨きした後は虫歯になるから食べちゃダメ」とか言って止めてギャン泣きして泣き疲れて寝るといったことになっていたと思います。
「甘やかしたらダメ」「調子に乗る」「我慢ができない子になる」本当にそうなんでしょうか。
「体に悪いからダメ」「目が悪くなるからダメ」「頭が悪くなるからダメ」根拠を説明できるでしょうか。そしてその根拠はエビデンスレベルが高いものなのでしょうか。
昔の常識は今の非常識です。今の常識は未来の非常識でしょう。今正しいとされていることは本当は正しくないことも多いと思います。
欧米の研究ですが、病院で栄養指導を受けた群と栄養指導を受けなかった群でその後の寿命をみてみると栄養指導を受けた群の方が寿命が短かったという研究結果があります。
また、健康診断にしっかり行って健康に気を使っている群と健康診断に行かないで健康に気を使うこともない群で比較しても後者のほうが寿命が長いという研究もあるそうです。
今健康とされている事自体本当は不健康なのかもしれないです。つまりそんな固定概念に縛られてユリナも私も負担を受けるのは避けるべきでしょう。
「注意する」「ダメと言う」こと以外にも「させている」ことも見直すことが必要と思っています。
今ユリナにさせているわけではありませんが、させそうだったことを挙げれば「将来のため毎日英語で挨拶やかんたんな会話をさせる」「頭や目が悪くなりそうだからユーチューブは見させない、小さいうちからスマホは持たせない」「本が好きになるように絵本を毎日5本読ませる」などがあります。これらは未来のために今を犠牲にしていないだろうか。未来のために今を我慢させるのではなく、今の幸せを感じるほうがよっぽど大切ではないかと感じます。
もちろん、これらのことをユリナも自分もストレスを感じることなく、負担もなく、またはユリナの意志でできていれば別に何を信じて何をやっても良いと思いますが、根拠の無いこと、根拠の薄いこと、固定概念に縛られて、未来を気にしすぎて、ユリナも自分も辛い思いをしているようであればそれはもうやらないと決めました。
「道徳的に」とか「世間体を気にして」とかも、それによってユリナや自分が負担になっているのなら、その道徳や世間をユリナに強要することをやめる必要があるかなと思っています。(この間のカズマとおばあちゃんのお葬式でもユリナを自由に動き回らせていました。途中で世間体を気にしてじいじやおばが会場の外へ連れていきましたが、私はそのままで良かったんじゃないかと思っています)
ユリナの好きなこと、したいことをめいいっぱいしてもらうことで、日々幸せを感じてくれたらなと思います。
そして、好きなこと、したいことを突き詰めていける性格になってほしいと思います。好きなことを伸ばしていければ、自分の能力を高めていくことになり、結果それが将来のためになると思っています。
このあたりのことは、付き添い入院中にニーチェの本を読んだことも少なからず関係していると思います。カズマとの闘病生活で学んだこととニーチェの哲学を育児に応用するとこうなるかなと思いました。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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