【啓発】がんばってるひとに「かわいそう」と言葉をかけるのはヤメませんか

日記

2019.10.29 日記 +啓発記事

今日は「かわいそう」という言葉に辛い思いをされた話を2つ聴きました。

「そんな、たかだか『かわいそう』って言葉ぐらいでそんなに傷つくの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私を含め実際に心が傷つく方がいらっしゃいます。

「かわいそう」という言葉をかけられた側は辛い思いをしています

闘病ブログで

今日読んだブログに載っていたのですが、子どもをバギーに乗せて外出中に知らない中年女性に声をかけられて「小さいのにかわいそう」と言われたとのことでした。
自分の子がかわいそうな子と見られて、親としての自分を否定されたように感じ苦しんだとのことでした。
記事はこちら。

『他人から『かわいそう』って・・・』
一週間くらい前の話ある通りすがりのおばさんがこちらをみているような?視線をかんじる   その人の方へ顔を向けて笑顔で挨拶をする私おばさんが私とバギーに座るりょ…

病棟で一緒だったお友達のママがお葬式で

カズマと病棟で一緒だったお友達もカズマが旅立つ数日前に旅立たれました。
そのお葬式でも会葬者の方に何度も「かわいそうに」と言われ、あんなに闘病生活がんばっていた自分の子どもをそんな簡単な言葉で済まされてしまうことが辛かったとのことです。

カズマの旅立った後も

カズマが旅立ってからも自宅に来てくれる方や葬儀の時に親族や知り合いから「こんなに小さいうちに亡くなってかわいそうに」と何度も言われてきました。そのたびに「カズマはかわいそうな人生だったのか」とモヤっとした気持ちになり、「でも幸せな4年8ヶ月だったとカズマも感じていると信じてます。」と言ってきました。

「かわいそう」と言う側の心理

私が考えでは、

言う人は全く悪意はないと思います。それが一番悪いのです。なので啓発したいと思います。

悪意がないため、繰り返します。言った側は覚えていません。言われた側はずっと引きずります。

何で「かわいそう」と言うのかを自分なりに考えると、
良かれと思って共感してあげてるつもりなのかなと思いました。
「障がいがあって辛い思いをしているだろう」
普通ならこれから何年も生きられたのに」
普通ならならない病気になっちゃって不幸だ」
とかを考えてそれに寄り添っているつもりで、労っているつもりで、共感しているつもりで声をかけちゃうのかなと思います。

言われた側がどのように感じるかまでは考えられず、軽い気持ちで言ってしまうんだと思います。

その人が幸せかどうかなんて分からない 病気や障がいが決めることじゃない

病気や障がいは「無い」に越したことはないです。でも、その人が幸せかどうかとは別の話だと思います。

世界中の闘病中の人全員が病気が治るようになるのは困難を極めると思いますが、全員が「幸せになること」は叶うと思っています。

病気を持っていても持っていなくても、幸せな人も居れば不幸せな人も居る。

闘病している人や障がいをもっている人を端からみたら病気や障がいが全てになりがちです。特に赤の他人は。そこだけ見て「かわいそう」と思う。

もちろん病気や障がいが治ることが幸せの大きな要素ではありますが、絶対条件では無いです。

カズマとの闘病生活の中で何度も幸せを感じ、キャンサーギフトじゃないですが、病気のお陰で得られた幸せにも気づくことができ、今このような考えになりました。

「かわいそう」と言葉をかけるのはヤメませんか

障がいがあっても、病気があっても、たとえ短くても、幸せな人生を歩んできた人に「かわいそう」という言葉が適切でしょうか。
病気や障がいと闘ってがんばっている、毎日幸せを感じながら一生懸命生きている、そしてそれを支えている親に対して「かわいそう」という言葉が適切でしょうか。

そこまで考えられず、ぱっと「かわいそう」と思ってしまうかもしれません。

でも、それをそのまま「かわいそう」と伝えるのはヤメませんか。

それによって言われた側には辛い思いをする人がいます。悲しむ人がいます。苦しむ人がいます。

「かわいそう」と言うのではなく、良いところを見つけて、「可愛い笑顔だね」「幸せそうな顔しているね」「辛い闘病よくやったね、すごいね」と褒めてもらえたら嬉しいです。
お線香をあげに来てくれる方にもそう言われたほうがとっても嬉しかったです。

私の勝手なイメージというか経験なので気分を害された方には申し訳ございませんが、
この「かわいそう」と声をかけてくる人は50歳代以降の女性に多いように感じます。
多分、親身になりたいという気持ちが強いからなのかなと思いますが、先程言ったように悪意がない為より犠牲者を生みます。

「かわいそう」という言葉で傷つく人がいることを知っていただき、「かわいそう」と声をかける人が少なくなれば幸いです。
また、この事を広めていただけたら幸いです。このページをSNSでシェアなどしていただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

今日のユリナ

2019.10.28 ママの歯磨きをするユリナ

最近のユリナはお世話好きに拍車がかかり、お風呂では体を洗ってくれたり、歯磨きでは仕上げ磨きをしてくれます。

ウルトラマン好きも強まっていて、一番のお気に入りはウルトラマンコスモスです。
ウルトラマンコスモスはウルトラマンの中でも一番優しいヒーローで、怪獣を倒さず宇宙に帰すことで有名です。
お兄ちゃんに似て優しい子になってくれるかなと期待しています。

今日もぐるりん(抱っこで廊下を散歩)を20周近くしました。カズマの真似なのかウルトラマンの歌を聴いて歌いながら。結構覚えててびっくりしました。

読んでいただきありがとうございます。

2019.10.28 ウインナー大好きユリナ 最近食欲上がってきてる

コメント

  1. マキコ より:

    毎回ブログ拝見させてもらっています。
    今回も吸い込まれるように読みました。
    病気になってしまった子供は決してかわいそうではないですよね。
    まだまだ世間の偏見が存在することに悲しくなってしまいます。
    悪意のないかわいそうを言ってくる人達が50歳代の女性に多い傾向はピンときました。
    うちの親もそれです。
    孫がかわいそうだと繰り返します。
    もやもやを代弁してくださった様に勝手に感じています、ありがとうございました。

    • ウルトラのパパ ウルトラのパパ より:

      マキコさん、共感コメントありがとうございます。
      いつもブログ見ていただきありがとうございます。
      インスタグラムでも沢山のコメントを頂いていて、とても反響が多いです。みんな苦しんでいるんだなと再認識しました。
      悪意はないのですが、傷つく人が多いのでなんとか「かわいそう」と声をかける人を減らしたいです。
      モヤモヤを代弁できていたようで良かったです。
      これからも啓発していきたいと思いますので、ご協力いただけたら幸いです。ありがとうございます。

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