【シリーズ家を建てる②】こだわりポイント紹介【約30坪平屋ウッドデッキ13.7畳】

アウトドア・家

シリーズ家を建てる2記事目です。

今回はこだわりポイント、中でも全体のこだわりポイントをご紹介します。

訪問看護ステーションで働くリハビリ職としての視点も入れられたらと思います。

前回の振り返りになりますが、コンセプトは

平屋で、ユニバーサルデザインで、アウトドアリビングのあるコスパ最高の冬暖かく夏涼しい高性能な家

を目指しています。前回の記事はこちら

そのコンセプトに沿った、こだわりポイントなども説明していけたらと思います。

これから家づくりをする人の参考になれば幸いです。

全体でこだわったところ

敷地の全体像、間取りを載せようと思ったのですが、調べたら防犯上リスクが高いとのことで断念しました。申し訳ございません。
全体としてはお見せできませんが、個々の箇所ごとに紹介させていただきます。
まずは全体でこだわったところです。

ユニバーサルデザイン・(老後も考慮した)使いやすさ

平屋
これまで私たちが住んできた家は大きな家でした。私の実家も、妻の実家も元々大きな農家。大家族や住み込みの人もいたほどなので部屋数がとにかくありました。
私たち家族4人だけで住んでいた時はほとんどの部屋を余らせていて、倉庫部屋になっている部屋がいくつもありました。
掃除も行き届かないし、どんなものをしまっているかの把握も大変で結局買ってしまいますし、大きな家にはデメリットが多いと住んでいて感じていました。
そこで、「平屋で無駄なくこじんまり住みたい」と夫婦一緒の考えがありました。
また生涯住み続ける予定ですので、将来階段昇降は大変になる可能性が高く、土地に余裕がある我が家なら多少割高でも平屋で効率的に使えたらという希望がありました。

上がり框の他に段差なし(車イスの出入りはウッドデッキから)
トイレは1坪と広々
廊下ほぼ無し あるところは幅1m以上
ドアの開口幅790㎜以上(車イスが高頻度で通ることが予想されているところ)
障がいを家族が抱えたとき、老後車イスが必要になったときにも対応しやすいようにしています。
新しい家を建てたのに数年で事故にあい脊髄損傷になり家を手放すというのは避けたいなと思いました。自分がなるだけでなく妻や子どもなることも考えられます(息子の闘病の際に小児病院でたくさんの医療的ケア児を見てきて感じたことです)。
また、仕事柄車椅子生活の方をたくさん見てきていますが、多くの方が元の寝室を使うことが難しくなる印象です(このあたりはまた別の記事で詳しく説明します)。廊下が狭いために寝室まで行けず、掃き出し窓から出入りしてリビングに電動ベッドをセッティングするケースや、トイレから近いという理由で客間にベッドを置くケースも見受けられます。そもそも、車椅子では生活が難しいので施設に入るというのはもっともポピュラーなことです。
「息子のように最期は自宅で逝きたい」と思っている自分としては家を建てる今だからこそ考えておくべき課題でした。
ちなみに、お風呂は一般的なユニットバス。もし自宅の浴室での入浴が難しくなった場合は訪問入浴サービスなどを利用しようと考えています。

玄関と寝室のそばにトイレ
高齢や障がい者になった後、寝室とトイレの距離はかなり大事な問題です。
また、帰ってきてすぐに手洗いができることも兼ねて。

家事動線をなるべく短く
我が家は基本的に干さずに洗濯乾燥機を使用しています。なので、洗面脱衣室の隣にウォークインクローゼットを配置して行き来がしやすいようにしました。
また、次回の記事で詳しく書きますが、ウッドデッキにアウトドアリビングを作る予定ですので、キッチンとウッドデッキのアクセスの良さも考慮しました。

性能面のこだわり

耐震等級3(最高等級)、耐風等級2(最高等級)

・気密性能 C値最低1以下(測定は外壁が建ってから)

・断熱性能
HEAT20のG2グレード以上(うちの地域ではUa値0.34以下)を目指していましたが、とどきませんでした。理由は次に記載する窓。南面に多く窓を設置したため断熱が足らない計算になります。しかし、数値が目標ではなく、「暖かい家」が目標。南面の窓を大きくしたことにより最大限日射を活かし、暖房コストを削減します。夜は空気の層を作るハニカムブラインドで熱が逃げるのを防ぎます。

・窓
南面に大きく掃き出し窓を5箇所(計10枚)配置し、視覚的な開放感とともに日射取得に貢献(夏場はアウターシェードでしっかり日射遮蔽)。
逆に東西北面には窓は極力少なくし、断熱性能・気密性能を高める。
アルゴンガス入りのLow-Eガラス。サッシはオール樹脂サッシ。

・冷暖房計画
暖房は床下エアコン、冷房は小屋裏エアコンの各1台で全館空調。
換気はイニシャルコスト、メンテナンスコストを考えて第3種換気。
冷房は基本夏場はつけっぱなし、暖房は日射取得次第でオンオフ切り替え予定です。この設定でひと月の冷房費4000円(8月)、暖房費一万円以下(2月)ということですのでこれまでよりもランニングコストも低くなる予定です。
家づくり最初の段階では薪ストーブに憧れがあり導入しようかと思っていましたが、性能重視の観点からあきらめました。ウッドデッキ上で焚き火台や薪ストーブを使って楽しみたいと思います。

・無垢床(杉・節あり)
足ざわりの気持ちよさ、温かみ、見た目を考えて無垢床は必須でした。
でも、木の種類をどうしようか悩みました。
インテリアの基調はインダストリアルな感じがいいなと思っていたので、アカシアにして濃い目の色合いが合うかなと思い、見た目ではアカシアが一番良いと思いました。
ただ、アカシアは硬いため、肌触り、温かみなど無垢床ならではの良さといったところでは杉やヒノキに軍配が上がります。
そこで、こちらの工務店では滅多に選ばれる人がいないという杉の節ありというものに決めました。
杉なので無垢床ならではの良さはそのままに、色味はかなり濃い目になり、インダストリアル系にもマッチしそうだと判断しました。
また、節無しのものはどうしても合板フローリングぽさが出てしまい、人工的な感じがしてしまっている気がしました。自然そのままの良さが節ありの方が感じられると思いました。
柔らかい杉ですが、節ありなら傷も目立ちにくくなるのではないかと期待しています。

・壁は珪藻土 
モデルハウスで見て、クロスとはちがい見た目がとても良いなと感じました。湿度調整も多少してくれるようで期待しています。

その他のこだわり

・LDKを広々と(27.4畳)
広く開けた気持ちの良い空間ににしたいと思い、リビングダイニングは広く設定しました。

・廊下を極力少なく、行き止まり無し
空間の効率を高めます。部屋のドアをすべて開けるとぐるっと回れる構造にしました。

ウッドデッキは広々13.7畳
アウトドアを平日も毎日楽しみたい!ということで私の一番のわがまま言ったポイントです。次の記事で詳しく書きます。

外壁は杉板張り(北面はガルバリウム鋼板)
ウッドロングエコ塗装で大きなメンテナンスがは不要との事。徐々にシルバーになってくる変化がありますが、自分でワックスを塗ったりして塗装することもできます(経年変化のシルバー感も好きなので塗らないかもしれませんが)。手間はかかりますが、平屋でやりやすいですし、ウッドデッキと一緒に数年に1度気が向いたらやればいいかなと思っています。
とっても愛着がわきそうです。
見た目もすごく素敵。ログハウスほどではありませんが、「木の家」という感じ。
杉板張りを含む外壁のメンテナンスコストやイニシャルコストのとってもわかりやすいサイトがあったので載せておきます(http://escnel-design.blogspot.com/2018/02/35_22.html
湿気やすい北側はガルバリウム鋼板にしています。これもメンテナンスコストに優れた素材

まとめ

全体のこだわりポイントを書きました。

性能面中心のお話になりました。心地よい家にしたいです。でも部屋の中が心地良すぎてウッドデッキ全然使わなかったらウケますね。

自宅をはじめからユニバーサルデザイン(バリアフリー)にすること、トイレを広くすること、などは調べてみると否定的な意見が多く見られます。
最期まで自宅で住むつもりがないなら、今の家庭環境に合わせた家を作るのが良いと思います。
でも、人生何があるか分かりません。こだわった家が意外と早く住めなくなる可能性もあります。

かと言って初めから車椅子設定で作る必要はないと思います。必要になったときに改修すれば良いです。上限20万円まで介護保険が効いたりします。ですが、簡単には改修できないところもありますので、車椅子生活になったときを想像しながら将来の改修も見据えて作ることが大事かなと思いました(このあたりを中心に次々回次回の記事が書けたらと思います。)。

家を建てるというとき、イニシャルコストばかりに目が向きやすいですが、メンテナンスコストやランニングコストがとても大事だなと調べて分かりました。
「○○年保証」などを謳っている大手メーカーもありますが、メンテナンス費用はしっかり取られるので確認してくださいね(当社のメンテナンス工事を継続してくださっているお客様のみ対象ですなど決まりがあります)。
これから家を建てる方はその設備や外壁のトータルコストがどの程度になるのかを考えるといいと思います。その時大事なのは何年住むのか。30年しか済まない人と70年住む人ではメンテナンス回数(特に外壁)なども変わってきます。障がいを持っても家で過ごすためのリフォームコストも加わってきます。ちなみに我が家は死ぬまで住むつもりで作っています。

性能に関しては素人目線で記載していますので、詳しくはプロが書いているブログを参考にしてくださいね。

次回はそれぞれの部屋のこだわりポイントです。
部屋ごとには間取り図を載せられるところもあると思いますので、また見ていただけたら幸いです。

順番を変えて次回は最期まで自宅で過ごしたいなら図面作成の段階からユニバーサルデザインの視点を入れる事の大切さについて記事にしたいと思います。

2020.12.26基礎断熱が入りました。

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