第三子が生まれました。カズマは二人の妹のお兄ちゃん。

日記

2021/09/09 13:59 第三子が誕生しました。

体重2984g 身長48.5㎝ の女の子です。

名前は「絃羽(イトハ)」です。

予定より1週間早い出産でした。
このコロナ渦の中でも立会いがOKとのことで立ち会いました。

出産にはウルトラマンカズマのお守りと一緒に

いざ始まると、カズマとユリナの時とは雰囲気が違いました。
妻も吐きながらいきんでおり、私も過去二回の時よりも緊張していました。
何ができるわけでもない私は妻が深呼吸するタイミングで一緒になって深呼吸していました。
どうしてよいか分からない私を見かねてなのか助産師さんが「いきむタイミングで背中を押してあげてください」と助言をくださり、手助けをしている気分にはなれてました(多分役に立ってない)。

お腹の中の娘の心拍数がベッドの隣に表示されているのですが、たびたび弱くなりアラーム音がしていました。そのたびに心の中で大丈夫なの?大丈夫なの?と心配になっていました。
心拍数は弱くなるものの一時的ですぐに持ち直していました。

隣の分娩室からは大きな産声が聞こえていました。

なかなか出てこないため、吸引分娩となり、吸引器で引っ張ったあと、助産師さんが頭を掴んで力いっぱい引っ張っていました。
妻の頭の近くに立っていた私は「そんなに引っ張って大丈夫なの?」と心配になるほどでした。

やっと出てきた娘の首にへその緒が絡んでいたようで、へその緒を切るのは私の役目の予定でしたが、助産師さんが手早く切りました。
出てきても泣き声がありません。心配でたまりませんでしたが、やっとの声で

「ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ」

と泣き声が出ました。
少しだけ妻の上に乗せてすぐに処置室へ。

妻に「大丈夫なのかな」と話しかけますが、それどころではない妻。
「旦那さんは外でお待ちください」と促され外へ。

外のソファに座ると処置室のドアが少し空いていて中が見えました。
SPO2が低いのかアラーム音が鳴る中、助産師さん二人がかりでしゅこしゅこと空気を送られているらしき光景が見えました。
娘が精一杯天井に向かって手を伸ばしているところが見えたところで助産師さんが扉を閉めました。

心の中で何度も「カズマお願いね。」と唱えていました。

隣のソファでは別のお父さんが「はい、おかげさまで、母子ともに健康で・・・」と電話で報告しているのが聞こえました。

その後、きれいにしてもらった娘は少しだけ私と妻の元へ来ましたが、保育器に入って新生児室管理になり、ガラス越しでしか会えませんでした。

心配でたまらない私でしたが、妻は「大丈夫だよ。絶対大丈夫。」とどっしりとしています。
確かに、カズマが付いてくれてるもんな。大丈夫だよね。と思い直し、私も少し落ち着きました。

取り上げてくれた助産師さんから
「首にへその緒が巻いていると結構心拍数が下がってしまってそのまま続けることができないのですが、この子は落ちてもすぐに持ち直してたから強い子ですよ。」と話がありました。

「カズマが守ってくれたんだね」と妻が言いました。
本当にその通りだと思いました。そう思うと目頭が熱くなりました。

保育器の中のイトハ

5日間保育器に入ってました。
徐々に回復して供給している酸素量を少しずつ減らしていき、保育器から出ることができました。

妻は先に退院したので通って育児をしました

1週間早い出産でしたが、退院日は想定していた日取りに収まり、元々取っていた有給休暇がちょうどよく活かせました。無事に9/17に退院できました。
カズマのおかげだね。ありがとう。

退院日 イトハと初めて会うユリナとじいじ

ユリナはすっかりお姉さんです。

おむつも変えてくれます。
ちょっと手助けは必要ですが、「あー、気持ち悪かったね。」、「ちゃんとギャザーを広げないとね」と言うことが大人っぽさ全開です。

相当喜んでくれています。

でも、やっぱり寂しいみたいです。

パパの心を突き刺すようなことを今朝言われました。

イトハのミルクをあげた後、ユリナがくっついてきました。
「シルバニアファミリーで遊びたい」と。朝4時半です。
哺乳瓶を片付けたくて「ちょっと先に哺乳瓶を洗ってきていい?」と言うと、

「もう、パパはイトハばっかり。イトハとカズマばっかりじゃん。カズマが病院に居た時もずっとパパは病院に行きっぱなしで、ユリナはじいじとじいじの家にずっと居たじゃん。パパはイトハとカズマが大好きなんでしょ?」と。

こんなにはっきり言われたことはなかったです。
そっか。あの時もやっぱり2歳とはいえ、いや2歳だからこそ、相当な寂しい思いをしていたんだなと実感しました。

「そんなことないよ。ユリナのことも同じだけ大好きだよ。カズマが死んじゃってからはユリナと一緒にたくさん遊んだでしょ?」

「うそだよ。カズマが死んじゃってからもカズマのこと大好きだったじゃん。ずっとカズマが見守っててくれてたけど、パパもカズマのことばっかり見てたじゃん。今度はイトハなんでしょ?」

たしかに、そう映っても仕方ないのかもしれないなと思いました。
毎日お仏壇に向かってお祈りしているところを見てそう感じていたのかもしれません。
ユリナのことを蔑ろにしていたつもりはなかったけど、そうユリナが感じているならそれが全てだと思いました。

「ユリナに寂しい思いをさせちゃったんだね。ごめんね。ユリナもイトハもカズマもみんなパパの子どもで、同じだけ大好きだよ。じゃあ、イトハは寝ちゃったし先にシルバニアで遊ぼうか。」

もっと、もっと、ユリナに向き合って、一緒に遊んであげようと思いました。
この子もやっぱり「きょうだい児」なんだなと改めて思いました。
寂しい思いをした思い出はずっと残っているんですね。

出産前夜に家族写真を撮りました

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