2019.11.9 日記 早いものでもう五七日忌が過ぎ、一馬の三十五日法要を行いました。
カズマはお地蔵様。
カズマはお地蔵様
お通夜での戒名についての法話で住職様から次に私たちへ慰めの言葉として、
「カズマ君は実はお地蔵様で、お地蔵様が現世にちょっと遊びに来てまた帰っていったんじゃないか。4歳離れした言動も、実はお地蔵様だったからということかもしれませんね。私はそう思います。」
とお話がありました。
私達家族はそのお言葉を信じています。
カズマはお地蔵様。
四十九日法要ではなく三十五日法要にした理由
お地蔵様はこの世とあの世、六道すべてにおいて救世主。
特に日本では子どもの守り神として信じられています。
死後、閻魔大王のところまで子どもを鬼から守って先導してくれる存在です。
人は亡くなった後、七日ごとに裁きを受けるとのこと。
それぞれに担当する十王がいます。
5週目の五七日(いつなのか)担当は「閻魔大王」。閻魔大王がこの世の罪をまとめて次の世界の判定があります。
閻魔大王は地蔵菩薩の化身と言われていて、お地蔵様が見てきたことを情報源に罪の判定が行われるとのことです。
つまり五七日はお地蔵様の週で、ここまで子どもを先導してきてくれるのもお地蔵様。
それで住職様より三十五日法要をおすすめされ、家族で話し合いそのようにしました。
カズマのお顔のお地蔵様を作りました。
カズマはお地蔵様。
納骨に間に合うようにお地蔵様を作りたいと思い、石屋さんにお願いしてありました。
カズマの写真を10枚ほど渡して何度か打ち合わせを行い、法要の前日にギリギリ出来上がりました。
住職様にお願いして法要前にお地蔵様に開眼していただきました。
結構似てますよね。やさしそうなお顔でとっても気に入っています。
お地蔵様のウルトラヒーロー、ウルトラマンカズマはがんばる子どもたちを空から応援してくれていると思います!
三十五日法要
天台宗 明聞寺で行いました
菩提寺である、天台宗 明聞寺で親族と隣保班を呼んで行いました。
とても良い天気で、吸い込まれるような青空でした。
こちらのお寺はお地蔵様がたくさんいます。
カズマはここのお地蔵様が好きで良く隣に座っては撫でたりしていました。
ユリナも今日はカズマそっくりにお地蔵様と遊んでいました。
お地蔵様をお兄ちゃんと呼び、「見て、お兄ちゃんに虫がついてる」と。
みんなも「確かにカズマに似てるよね」とほっこり笑顔になっていました。
法要後の法話で
法話では家族が三十五日法要を選択した理由についてと、家族しかいなかったカズマお地蔵様の開眼の時のユリナのことをお話してくれました。
開眼の時、家族がお線香をあげるときにユリナが
「はい、お兄ちゃん、これ食べてね」
と言いました。
食べ物はお供えしていないので、私は「何を食べるの?」と聞きましたが、住職様が
「お線香の煙を食べるというのは間違ってないよ」
と教えて下さいました。
「ユリナちゃんは直感的にお線香の煙を食べることを知っていたのかもしれません。または修行中のお兄ちゃんがお腹を空かせていることを感じてそう言ったのかもしれませんね。今日のユリナちゃんを見ているとまるでカズマくんを見ているかのように元気に動き回っていて、お兄ちゃんのことを思い出して、お兄ちゃんを演じているのかなと感じました。カズマくんが居ない寂しさを感じたときはユリナちゃんを見れば元気をもらえますね。」
ユリナは本当に良い子です。ユリナも自慢の子です。
納骨
お墓で納骨を行いました。
うちの特色で骨壷から出して布に包んで納めるという慣わしがあります。土に帰すという意味があるようです。
そのため前日に布に包みました。その時遺骨ペンダントにも納めました。遺骨ペンダントも一緒に拝んでいただきました。購入した遺骨ペンダントについてはこちら。
納骨後、子どもたちがどんぐりを拾い始め、だれからともなく「カズマにあげるの」と。
みんなでカズマのお地蔵様にたくさんのどんぐりをお供えしてくれました。
カズマどんぐり好きだったから喜んでいると思うよ。
みんな優しい子に育っています。
お清め
会場へ移動しお清めを行いました。いつも法事の時に行く(法事以外では行ったことありませんが)ある意味行きつけの会場です。
カズマの好きな料理がエビフライと知ってか知らずかお子様用お膳にはエビフライが乗っていました。
良かったね、カズマ!
もしかしたら、ちょーーー気が利く例の葬儀屋さんが言付けしてくれたのかもしれません。
カズマも良くここの広いお座敷ではしゃぎまくってましたが、ユリナもいとこたちもそれは見事なはしゃぎっぷりでした。
カズマも良くやっていたビールやジュースの「王冠集め」をみんなでやっていて、これまた懐かしく思いました。
実家から我が家に戻りました。
自宅へ帰ってきました。
これまでちゃんと説明していませんでしたが、実は私達家族は私の実家にずっと住んでいました。
カズマが入院し、東京の病院へ転院したとき、私の両親の力を借りないと生活が難しかったため、両親の住む実家に居候をしていました。そのため、カズマの一時退院なども実家に帰っていました。元々カズマはおじいちゃん大好きで実家をとても気に入っていたので問題はなく、カズマが病院から在宅へ帰るとなった時にカズマに自宅が良いかおじいちゃんちが良いか聞くと即答で「じいじんち」と答えていたので実家で看取りました。
納骨が済み、祭壇もおろし、一区切りついたところで、カズマのお位牌を持って自宅に帰りました。
2台の車に荷物をパンパンに詰め込み、そろそろ自宅へ向かおうとすると、父親がずっと外でこっちを見ています。
私「今までありがとう。体大事に、元気でね。」
父親「そんなこと言うなよ。俺はお前まで取られた気分だよ。」
婿に行ったわけでは無いのですが、最愛の孫が旅立ち、ずっと支えてきた私達家族も出ていってしまうため、大きな寂しさが襲ってきたのだと思います。
いつも頼りになる自慢の父親が背中を丸めてとても弱々しく見え、なんとも言えない切ない気持ちになりました。
私「大丈夫、またユリナ連れて遊びに来るよ。長い間支えてくれて本当にありがとうね。」
近いうち必ず、毎月1回は顔を出そうと思います。
男のほうが女性より精神面は繊細で弱いですね。
カズマのお葬式や家にお線香をあげに来てくれたお友達も、女の子はまず泣いたりしないのですが、男の子は泣いちゃう子がいました。
高齢夫婦も夫は妻に先立たれると早いと聞きます。
私も例外ではないです。
我が家について一呼吸。
この家でのカズマの思い出が頭の中を流れ始め、気がつくと涙が流れていました。
ユリナにぎゅーっとしていいか聴くと「いいよー」というので、
ソファの上で横になりユリナのお腹に顔を埋めながらユリナをぎゅっと抱きしめると、次第に落ち着きました。
ユリナは嫌がらずそっと私の頭の上に手を起きながらテレビを見ていました。
インスタグラムのストーリーズでカズマの法要のことをアップすると「これからが辛いです」と同じくお子さんを亡くされたパパからメッセージをいただきました。
寂しさはこれから徐々にくるものなのかもしれませんね。
これまで、自宅で幸せな最期を送れたので悲しい気持ちは少なく立ち直りが早いのかなと思っていましたが、これからなのかもしれません。
でも、妻も、ユリナも、カズマもついてるからきっと大丈夫!
とりあえず休みをたくさん頂いた職場のためにも仕事に邁進します!
今日のユリナ
ユリナは最近ますますウルトラマン好きになっています。
アレクサにウルトラマンの歌をお願いしたり、AmazonPrimeビデオではカズマが好きだったウルトラマンタロウを好んで見たり。
女の子が好きそうなものももちろん好きなのですが、ウルトラマンも並行して好きになっています。
私もすでにカズマに感化されてウルトラマンファンになっているので、ユリナも好きになってくれるのは大変嬉しい限りです。
これからも円谷プロを私達家族は応援し続けます!
今日も長くなってしまいました。読んでいただきありがとうございます。
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