2019.12.3〜12.5 【読書感想文】
職場の同僚が「是非読んでほしい」と本を2冊貸してくれました。
カズマが旅立って死後の世界や仏教の教えなど日々考えている中で、こんな世界があったのかと視界が広がりました。
より前を向いて人生を歩んでいける気持ちになることができ、救われました。
絶対、カズマとまた会える。そう信じられます。
本を貸してくれた同僚に心より感謝。
読んだ本
「かみさまは中学1年生」すみれ サンマーク出版
「なぜ、あなたは生まれてきたのか」池川明 青春出版社
この2つの本は、あらゆる人に読んでほしい本ではありますが、特に、私のように子どもを亡くされた方、育児に悩んでいる方、親子関係に悩んでいる方、とても辛い経験をされた方、人生の壁にぶつかっている方、生きる気力をなくしている方にとてもおすすめの本だと思います。
かんたんにレビューを書いてみたいと思います。
どちらの本も「胎内記憶」「生まれる前の記憶」がテーマです
「胎内記憶」というものをご存知でしょうか。
3歳までの30%ほどのお子さんにはお母さんのお腹の中にいたときの記憶が残っていてそのことを話してくれる子がいます。
また、さらにそれ以前の「生まれる前の記憶」についても話してくれるお子さんもいるようです。
どちらの本も「胎内記憶」「生まれる前の記憶」について書かれている本です。
「かみさまは中学1年生」は中学1年生になってもその記憶をはっきりと覚えているすみれちゃんとインタビュアーとの会話形式の本で、
「なぜ、あなたは生まれてきたのか」は産婦人科医の池川先生が胎内記憶を研究され、その中で知り得たことをまとめている本です。
自分の意志で生まれてくる
子どもが話してくれる生まれる前の記憶にはいくつもの共通点があり、
「空からママたちを見ている」
「どのママから生まれようか考えている」
らしいです。そして、ママを選んで生まれてくるとのこと。
ママを選ぶ基準は
「やさしそう」
「自分の夢を叶えてくれそう」
という自分にメリットがあることだけでなく、
「寂しそう」
「辛そうだから助けてあげなくちゃ」
というママのことを思って選ぶことがあるとのことです。
「子どもは親を選べない」という言葉がありますが、実際は選んで生まれてきているとのことです。
空でのたましいでの生活は心地よいものらしいですが、なぜ生まれてくるのか。それは、
「いろんなことを経験したいから」「たましいは成長したがっているから」と。
空での生活は心地よくても暇で退屈なようです。
人は自分の意志で生まれてくる。それはたましいを成長させるため。
そしてそのためにはあえて波乱万丈な人生を選ぶお子さんもいるとのことです。
「病気を持って生まれてくる子」
「生まれてすぐに亡くなってしまう子」
「虐待する親のもとに生まれる子」
これらの子どもたちも信念を持って生まれてきているようです。
「病気の子やお母さんたちを励ますために生まれてきた」
「命の大切さを教えたくて生まれてきた」
「お父さんお母さんに愛を伝えるために生まれてきた」
生まれる前にどのような人生にしたいかも決めてくるという子どももいるとのこと。
それは映画を見るようにして決めるとのことで、「たましいを成長させる」という目的のもと、困難な出来事をあえて入れるようです。
「僕が病気を持って生まれたのは、ずっとずっと幸せになるためだよ」
先天性の病気を持って生まれてきたお子さんの言葉です。
「かわいそう、と泣かなくて良いんだよ」とも話しています。
「人の役に立ちたい」という気持ちで生まれてくる
生まれる前の記憶があるお子さんが感じている共通点は「人の役に立ちたい」という気持ちで生まれてくるということです。
多くの場合それは「ママの役に立ちたい」ということから始まり、ママの役に立てた実感が得られると今度は「誰か別の人、多くの人たちの役に立ちたい」という気持ちになっていくとのことです。
思春期までに親の愛情を多く受けて親から子どもへ「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちが十分に伝わっている子どもは「ママの役に立ちたい」をクリアして次の「誰かの役に立ちたい」という気持ちで人生を歩み出せるとのことです。
何度でも生まれ変わる
生まれる前の記憶の更に前、前世の記憶を持っている人もいます。
たましいは成長するために何度でも地上に生まれてきて、そして帰っていきます。
「同じママにまた生まれたい」
そう思って生まれてくる子どももいるとの事です。
肉体は別でも同じママのたましいが宿った肉体から生まれたことが分かる子もいるようです。
感想
アリストテレスは幸せを2つに分類しました。
「欲を満たす幸せ」と「人の役に立つ幸せ」
私の仕事、リハビリでも対象者の生活の質を上げる要素として「衣食住が安定すること(欲を満たす幸せ)」だけでなく「役割を持つ」ということを意識して介入しています。
人は元々、人の役に立つために生まれてくる。そう考えるとなぜ「役割があること」、「人の役に立つこと」で幸せになれるのか納得できます。
ユリナも人の役に立つために生まれてきました。そして今はママ、パパを助けてくれています。本当に助かっています。
次の「誰かの役に立つこと」へ移るためにも、日々、愛と感謝を伝えることは改めて大切だなと感じました。
そして人は、成長するため、あえて困難な道を選んでいる。
今ぶつかっている壁、悩んでいること、苦手な人との関わり、病気、障がい、それらすべて自分で選択した道の上にあるとすれば、「乗り越えた先には自分が描いた幸せにつながっている」と前向きに取り組めるように思えます。
カズマも白血病になる人生を選んで生まれてきて、大切なことを伝えたくて、私達家族を幸せにしたくて生まれてきてくれたんだなと思いました。
ありがとう、カズマ。家族みんな幸せだよ。成長もできたよ。
そしてパパとママに期待もしてくれているんだよね。
このパパとママならこの経験を活かして同じように大変な思いをしている仲間たちを助けてくれるって信じて選んでくれたんだよね。がんばるね。
そして、生まれ変わってまた逢えることを確信してるよ。
ユリナに聴いてみました
昔、カズマに「ママのお腹の中にいたときのこと覚えてる?」と聴いたことがあります。
カズマは「覚えてるよ」と言いました。でもそれ以上のエピソードはなく、どんなんだろうと思っていました。
ユリナにも聴いてみました。
ママのお腹の中にいたときのこと覚えてる?
うん
お腹の中に来る前のことは覚えてる?
うん
どんな感じだった?
・・・うーん・・・
お兄ちゃんは一緒だった?
うん
一緒に何してたの?
遊んでた
ユリナはママを選んで来たの?
そうだよ
カズマはパパを選んだんでしょ?パパ大好きだったし
違うよ。ママを選んできたの。
嘘をついたり取り繕って言っているようには見えませんでした。
次の日
また、生まれる前のことを聴きたいんだけど、ユリナは生まれようと思ってママの中に入ったんでしょ?
そう
何で生まれてきたの?何で生まれようと思ったの?
幸せにしたくて
幸せにしたかったの?誰を?
ママ
自分から「幸せにしたくて」という言葉が出てきた時はびっくりして鳥肌が立ちました。
妻がいなかったので妻を呼んでもう一度聴きました。
ユリナ、何で生まれてきたの?
幸せにしたかったから
誰を?
ママを
どうやらそのようです。
妻とユリナでぎゅっと抱きしめ合いました。
えっと、パパは・・・
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