児童書レビュー「じごく小学校」「区立あたまのてっぺん小学校」

お役立ち情報

小1の娘、優里南が通っている小学校の取り組みで、「読書好きな子をつくる」というのがありまして、とても素晴らしい取り組みだなと普段から思っていました。

私もここ数年(思えば一馬の闘病付き添い中から始まった)で私もかなり読書好きになり、本を読むって素晴らしいことだと実感しているので、優里南にも本を好きになってもらいたいと思っています。

昨日2本の本が届いてさっそく2本とも優里南と一緒に読んだのでその感想を書きたいと思います。

この2本を選んだのは優里南本人です(推薦図書の中からたぶんジャケ買い)。

※しっかりネタバレします。このブログは大人しか読んでいないから問題ないと思いますが気になる方はここで読むのをおやめください。

じごく小学校

あらすじ・概要

いたずら好きの小学4年生が、いたずら好きしか入れないじごく小学校に体験入学するお話です。
そこではいたずらし放題。いたずらすると褒められます。
でもいたずらも段々とエスカレートしていき、良心が勝ちいたずらを止める方になる主人公。結局入学はできず、入学したら地獄へ行くところだったから危なかったねーという内容です。

詳しくは上のAmazonのページから御覧ください(写真入りで見やすい)。

感想

私の感想としては、序盤の入学前のいたずらから入学後のいたずらや道徳的な内容が徐々にエスカレートしていっているところだったり、多様な内容の良いこと悪いことが出てくるので、「自分はこれは悪いと思う」「これは別に良いと思う」ということを考えるきっかけになるのではないかなと思いました。序盤のいたずらなんて才能の塊で、夜更かしして図鑑を読み耽るとか、それで授業中に寝てしまったり宿題をやらなかったりとか、天才と言われている人々の小学校時代のようで「良いこと」だなと写りました。

優里南の感想

終わった後、優里南に感想を聞くと、
「友達や犬を傷つけたりいじめたりするいたずらはだめだと思う。窓を割るのはわざとじゃなきゃいいかな。紙粘土でゴキブリを作るのはすごいし良いと思った。」
とのことでした。

区立あたまのてっぺん小学校

あらすじ・概要

ある日突然頭の上に小学校ができた小学生。
困った主人公は友達と一緒に市役所へ行ってやめてもらうことに。「みんなにはないし、こんなの普通じゃないから困る」と訴える。
すぐに転居する手続きをするが、次の頭が見つかるまで1ヶ月そこで授業をさせてほしいと。
徐々に愛着が湧き始める。クラスのみんなも馴染む。
別のクラスの子が「へんだよ、普通じゃない」とバカにしてくる。
家で言われた内容を反芻し、言い返せなかったことがくやしくて泣く。
次の日といれでまたその子と会い、その子の友達と一緒になって「変なやつ、気持ち悪い」などバカにされるが、凛とした表情で「これが僕にとっての普通なの。君の普通と僕の普通は違うの。」と言い返す。
市役所から転居先の頭が見つかったからと連絡が来るが、「このままでいい」と。

感想

めちゃくちゃオススメしたい児童書でした。
当たり前に使う「ふつう」という単語ですが、人によってその基準は違って良い。自分が大切にしていることを人に評価される必要はないし、関係がないことを教えてくれます。
読みはじめ、どんな設定なんだと笑いましたが、こんな素晴らしい落ちがあるとは思いませんでした。

優里南の感想

読み終えて最初の一言は「よく分からない話だと思った」とのことでした。

革新の部分についてどう思ったか聴くと
「優里南の『普通』は命を大切にすることだよ」とのことでした。

確かに『普通』なことだけど、素晴らしい『普通』です。これがすっと出てくるあたりすごい子だと思いました。一馬のおかげかな。

最後に補足として
「自分が大切にしていることを大切にできていると感じると幸せになれるんだって。他の人が決めた大切なことじゃなくて自分が大切にしていることが大切なんだって。他の人がそれをどう思うかは関係ないんだって」と伝えました。

おわりに

最後の補足はこちらの本を参考にしてます

これからも児童書レビューは優里南の読書がすすむたびにやっていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました